吃音症の僕が会社で働くことは想像以上に厳しかった…ひきにくの吃音人生(社会人編)

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乞音症
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どうも吃音症歴25年に突入しようとしているひきにくです。

もう少しで社会人になってしまう。

果たして自分はまともに働けるのだろうか…と漠然とした不安を抱えているあなたへ。

誤魔化さずにはっきり言いましょう。

吃音症を抱えたまま働くことは厳しいです。厳しいと感じました。

故に僕は社会人二年目にして会社で働くことに挫折し退職し、現在暗い気持ちで求職活動をしています。

まあ全てが吃音症のせいではありませんが…

吃音症という観点から実際に会社に勤めた結果、どこが辛かったかということをこの記事で紹介して行こうと思います。

配属後の自己紹介の挨拶で変な空気になる

吃音症者が避けて通りたいことランキング第一位「自己紹介」だと思うのですが、この自己紹介をするにあたって以下の3つの選択肢がありました。

1.吃音症をカミングアウトしない
2.上司にだけ吃音症であるとカミングアウトする
3.職場の人間全員に吃音症であるとカミングアウトする

面接ですでに吃音症だよ〜テヘッ☆とアピールしていたので、1のカミングアウトしないという選択肢はなかったのですが、2と3で悩みました。

今思うと3を選んだ方が職場の方から理解が得られて過ごしやすかったのでは?と思うのですが、職場に大学の先輩(僕が吃音症であることを知らない)がいたので2の役職付きに人間にだけ吃音症だと伝えることにしました。

2を選んだので吃音症であるということを伝えずに自己紹介するのですが、「新入社員の……………ひ…きにくです。よろしくお願いします。」

名前が出てこず5秒ほど時間が空いてから自己紹介をしました。

この間ニヤける人や、さっさと言いなさいよ!緊張しすぎでは?大学生の頃とぜんぜん違う…?大丈夫…?という空気が室内に充満していました。

ひきにく
ひきにく

すまねえ!言えねえんだ…!!!

自己紹介後デスクに戻ると「緊張してる?リラックスして?」と言われ、「あはは…すいません…」と返し気まずくなりました。

後に所属長には吃音症ですとは伝えた

後に所属長にだけは実は吃音症で…と伝えると、「ああ、そうなのか、私から役職付きの人間には吃音症であることを伝えておくよ」と言われました。

会社にもよると思いますが履歴書は基本的に面接担当者、本社のお偉方しか確認しないようなので、カミングアウトするのであれば配属後も吃音症であることを伝えた方が良いと思います。

しかし吃音症であることを伝えても求められるレベルは変わりません。

果たしてカミングアウトしてよかったのか?悪かったのか?

常に緊張し吃ってしまう

緊張すると吃りやすくなりますよね。

社交的でない職場だったのもあり、いつまでも緊張が溶けず、アルバイトの時と比べて吃るようになってしまいました。

いつもはスラスラ話せる言葉ですら、緊張で吃るので些細なことでは報告したくない!しない!とコミュニケーションを取ることに逃げていました。

大人になってこんな簡単な言葉ですらまともに話せない自分って一体何?話せないからとコミュニケーションを避ける大人って何?とぼんやり自分を責める時間が増えました。

ひきにく
ひきにく

辞める最後の日まで緊張がとけなかった…

極力報連相をしない

人と話したくないので、報連相をしなくなりました。

したとしても普通の人が報連相をする2テンポ遅れで報連相してました。

その心理は、些細なことで報連相して、吃りながらも話そうと一生懸命になっている格好悪い自分を見られたくないというものです。

この程度で一生懸命と思われるくらいなら、仕事に対して疑問を抱かない鈍感な奴になった方がマシでした。

会社を舐めるなよと言われそうですし実際に舐めるなよって話なんですけども、些細なことで人とコミュニケーションを取るのを避けに避けてました。

ひきにく
ひきにく

吃音が憎いよあたしゃ!!!

新入社員に求められる当たり前のことができない

新入社員には社会人としてできて当たり前のことが求められます。

挨拶や電話応対・来客応対・報連相などなど基本的なことが求められます。

実務的なことは二の次です。

しかし吃音症の僕にはその当たり前のことが非常に難しかったです。

挨拶

挨拶ですがまあできません。

「おはようございます!」「お疲れさまです!」もうね…難しすぎです。

以前書いた記事でも紹介したのですが、挨拶の頭の文字を消して適当に挨拶していました。

「っはようございます!」「っつかれさまです!」といった具合に。

そうやって騙し騙し挨拶を続けてきたのですが、当たり前に挨拶できない自分って一体?と突然悲しみに枕を濡らした夜もありました。

ひきにく
ひきにく

どれだけ自己嫌悪をすれば気が済むんだい?

電話応対

僕が一番苦手だったのが電話応対でした。

会社って想像以上に電話がかかってきます。(会社にもよりますが)

とにかくガンガンいこうぜの精神で鬼電してくる奴ばかりです。いのち(電話代)をだいじにしてこうぜ?と思わずにはいられません。

まあそんなことはどうでもいいんです!

電話応対は新人の仕事なので当然かかってくるには可能な限り出なくてはなりません。

毎回電話を取る度に「ありがとうございますひきにくでございます」と名乗らないといけない壁を超えなければならない上に、お互いに顔が見えないので早く名前を言って沈黙を埋めなくては…!!!余計に焦り、吃ってしまうという地獄の時間でした。

「どうして上手く対応できないんだ」と電話を切る度に自己嫌悪をして、何度も僕の心は傷ついていきました。

自分から電話をかけることもあるのでもう最悪ですよね。

ひきにくのが喉に詰まって出てこない…!!!

いやなんかもう本当電話ねえ本当にもう電話ったら本当にもう…ねえ?本当に嫌でした…辛かった…。

ひきにく
ひきにく

電話がない世界に逃げたいよ?ドラえも~ん〜!!!

吃音がどういったものなのか結局のところわかってもらえない

面接でも配属されてからも上司に「思ったとおりに話せないことがあるよ、話すの苦手だよ、緊張するともっと話せなくなるよ☆わかっておくれ☆」と伝えたのですが、結局のところ誰にも吃音症がどういったものなのか理解されなかったなと感じました。

僕はなんで吃音症を理解してくれないの!?!?

言ったじゃん!?!?!?

配慮しなさいよ!!!!!被害者面としたいわけでなく、覚悟を決めて吃音症をカミングアウトしても相手にはその覚悟が全く伝わらないということ。

挨拶したくてもできない時がある。ということが伝わらないこと。

喋りたい言葉が頭に浮かんでいるのに上手く言葉にできないってなに?小田和正なの?と思われていそうだな…と。

頑張ればできるんでしょ?という根性論の下で理解されているなと思いました。

お酒に強い人が弱い人に向けて本気出せば呑めるんでしょ?呑めよ!みたいな

トマト好きがトマト嫌いに対して「こんなに美味しいのにどうして食べれないの?わからないの?」と疑問を抱くみたいな

覚悟を決めて打ち明けても軽く取られるというか理解されてないする気がないなと働いていて感じました。

吃音症であるといったのに会社で一番電話がかかってくる部署に配属されたり、電話でもっとはっきり話そうよ!や挨拶はちゃんとしろよ!と注意を受けたり、違うよできないんだよわかってくれよとモヤモヤしました。

完全に被害者面してますね、すみません。

余計に話せなくなってきた

配属されて一年が経ち仕事にも慣れ、初めは辛いだけだった仕事にもやりがいを見つけ、社会人も悪くないなと感じ始めた。

さあこれから頑張るぞ!!!

といったポジティブな気持ちは全く沸き起こらず、毎日なんで話せない?こんな自分嫌だ…と毎日自己嫌悪することで、余計に話せなくなってきました。

一時は慣れた電話応対でも自分の名前がどうしても出てこなくなり、挨拶もまともにできなくなり、先輩に「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えることも難しくなりました。

それに対して「前まではできたのにどうして?なんで?」とまた自分を責めてしまい余計に話せなくなるという悪の無限ループ。

働けば働くほど吃音が悪化していきました。これは辛い!

まとめ

一年半という短い時間、社会人を経験し今、僕の胸にあるのは絶望です。

それは仕事ができないとか、早寝早起きが辛い仕事が辛いといったものが理由ではなく、改めて自分が話せないことが明らかになった悲しみと、それでも社会ではコミュニケーションが必要とされているという現実からです。

吃音症だからといって賃金は変わりませんし、求められる仕事ももちろん他の社員と一緒です。

そこに「自分吃音症なんで…わかってくだせえな☆」と言ったところで何かしらの配慮がされる甘々な世界ではありません。

吃音症者はマイノリティです 。少数派が正しくなる日は未来永劫に来ません。

たくさん吃音症特有の辛さを訴えてきましたが、吃音症を盾に甘えていると言われたら僕は返す言葉もありません。事実です。

入社する前からわかっていたことではあるのですが、ここまで自分は駄目なのか…と受け入れがたい現実でした。

今は「転職したところで人並みに働くのはムリなのでは?」と絶望しています。

ひきにく
ひきにく

甘えてますよね

他の吃音症の方はどのように働いているのでしょうか?

教えていただきたいです、お問い合わせフォームから情報ください。

僕の場合ですが上司に吃音症であることをカミングアウトすることによって、自分の中で吃音症だからできない、しなくてもよいだろうなという謎の線引(甘え)ができました。

実際はそんな線引はありません。

全てやるんだよ!!!???

これは完全に甘えです。甘々です。

僕みたいな甘えが生まれてしまうかもしれないので、吃音症をカミングアウトすべきかそうではないのかは未だにわかりません。

カミングアウトして甘えが生まれるかもしれませんし、嫌な同僚・上司から舐められるかもしれません最悪人格否定も考えられます。

逆にカミングアウトしないと、どうしてこいつはこんなにおどおどしているんだ、話せないんだ。こいつには仕事は任せられん。と判断されいじめられるかもしれません。

本当に難しい選択だと思います。

大手企業に頑張って入ってください

僕から伝えたいことが二点あります。

まず1つが「大手企業に頑張って入ってください

大手企業の方がコンプライアンスがしっかりしているので、吃音症だからといって舐められたりいじめられたりする確率はグッと減りますし、職場が嫌なら部署異動の申請もできます。

コミュニケーション力が問われる部署で話せなくて仕事ができなくてもクビになることはありませんし、数多ある他の部署で異動になれば真価を発揮できるかもしれません。

中小企業とは比べ物にならないくらい大手企業はなにもかもが良いと思いますよ。

他の収入源を確立してください

2つ目は「他の収入源を確立してください」ということです。

僕は在職中にネットビジネスでも稼げるのでは?と興味本位で手を出し毎月3千円稼いでいます。カスです。こんなのでは生活できません。

これから本格化していこうと思っているところです。頑張ります。

他の収入源があると吃音症で思い悩むことがグッと減ると思いますよ?

なぜならたとえ話せなくても僕は副業で○万円○○万円稼いでいるんだと自信をもてることと、いい意味で本業に対して緊張せず適当に仕事ができるからです。

今は人類史上、個人で最も稼ぎやすい時代だと言われているので、どんどん挑戦していきましょう!

特に大学生で毎日ダラダラしている方(僕がそうでした)時間は腐るほどあるので、ネットビジネスに挑戦してみましょう。

Tech Boostならオンラインでもプログラミングを勉強できますよ。

僕は意味もなく毎日ダラダラしていたので後悔しています。

一社目にして働くことに絶望をしましたが、違う会社にいけばもっとこんな自分でも輝けるフィールドがあるかもしれないので、希望を持って生きていきたいですね。

ただしばらくは休息期間をください。

 

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