就活では吃音症をカミングアウトすべきなのか。ひきにくの吃音人生(就活編)

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乞音症
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どうもひきにくです。

今回は吃音症に悩む僕がどのようにして就活を乗り越えたかということをお話していきます。

ちなみに僕は地方公立大学でしたので都会の大学生と比べると屁みたいな就活をしてます。

インターンなどにもロクに参加していないですし、自己PRも原型とどめていないくらい盛りに盛って就活に挑んでいました。

就活なんて一社目が内定出た段階ですぐ辞めました。

戦績は1勝8敗。

内定なんて全く出ませんでした。(吃音症だけが原因ではなく、学歴が良いわけでもないのに学生時代にだらけすぎてて何もアピールできるものがなかったことも大いに関係している)

そんな僕ですが、吃音症者が悩むであろう吃音症を告白するべきなのかどうかということに触れていけたらなと思っております。

先に結論から言うと僕は吃音症をカミングアウトした方が良いと思います。

ひきにく
ひきにく

その不安…わかるで

吃音症を告白するか悩む

就活に取り掛かる際に、悩まされたのは自分が吃音症を抱えていることを言うべきかどうかということでした。

言うか言わないかということに関して以下の3つのパターンがあると考えました。

1就活のタイミングで吃音症であることを告白する。
2入社したタイミングで吃音症であることを告白する。
3吃音症であることを告白しない。

僕は3の吃音症であることを告白しない。を選択して就活を進めることにしました。

理由は1の場合就活中に吃音症であることを告白することで不採用となるのを避けたかった、自己紹介さえできない営業って何?いらないよ?と思われたくなかった。

2の場合は入社後に後出しで吃音症であるということをカミングアウトすると、会社での居心地が悪くなるかなと考えたからです。

1,2の理由から吃音のことは黙って漢らしく就活を進めようと考えました。

漢は背中で語るって言うやん?寡黙でクールに行こうぜ?ん?

嘘をついて就活に挑む

よーし吃音症のことを包み隠して就活するぞ!偉そうな面接官よ俺の包み焼きハンバーグを見ろ!ってな感じでまずはESを書こうと舐め腐って就活に足を踏み入れるも…

書くことがない!!!

そうなんです、僕は大学四年間何をするわけでもなくただただ怠けて生活していたので自己PRや学校での活動といった履歴書の項目に書くことがなくて困り果ててしまいました。

一応アルバイトだけは頑張ってたけど特筆することのない飲食店や、接客業だったのでこれには参ってしまいました。

よし…

嘘をつこう!!!

ということで、所属していた軽音楽部の活動とアルバイトのことゼミのことまで盛りに盛って、ESを書き上げ提出しました。

嘘まみれのESだったのですが、ほとんど落とされることなく一応大手企業にも通りました…嘘ってすごいね。

こちらの本を参考にESを作りました。

地方公立大の僕でもESはだけは通ったので一読する価値はありますよ。

初面接

適当に嘘を書きなぐったESが通過し、迎えた初面接日。

アルバイトの面接では自分が吃音症なのか?ということを忘れるくらいハキハキペラペラ話せた経験があるので、まあ適当に喋ってればいいでしょと軽く考えESの中身も確認しませんでした。

一次面接はグループ面接でした。

先行者が扉を叩き「失礼します」と部屋に入っていきます。

それに続き僕も「失礼します」と言おうとしたのですが中々声が出ません。

結局「しっさぁっます」みたいな頼りない声で入室しました。

ここで僕は気が付きました。

ひきにく
ひきにく

もしかしたら就活やばくね!?!?!?

順に自己PRをしていく中で自分の番が近づくにつれ心臓がバクバクと高鳴り、汗もダラダラで頭が真っ白になりました。

自分の番が回ってきて終始囁くようなか細い声で自己PRをし、面接官との受け答えをし、面接を終えました。

面接中は頭も真っ白でESも嘘だしそれに基づいた自己PRも嘘だし、ESに書いた内容も覚えてないしで結果は散々でした。アーメン。

初面接の帰り道に何度もこれは自分は公衆の面前で嘘をつける人間じゃなかった、吃音症でない人ですら面接で頭真っ白になって話せなくなるというのになぜ自分は饒舌に話せると思ったんだ…と馬鹿な自分を責めました。

よしこれからは嘘をつかずに面接に挑もう!!!と、決意したのですが、すでに盛りに盛った熱盛状態のESを多くの企業に提出していたので、第一志望の会社を含め志望度の高い会社の面接に嘘の自分で挑まなくてはなりませんでした。

ひきにく
ひきにく

自業自得、そして頭が悪いね…反省

嘘の自分を作り上げるも見事に玉砕

初面接では熱盛ESに書いた内容すら覚えていない、面接の練習もしていない状態でアルバイトの面接と一緒だろうと舐め腐った状態で挑み失敗しました。

その反省を活かしてせめて面接の練習だけはしっかりと行ってから挑もうと考えました。

もちろん嘘ESに書いたことに対して深堀りされても返せるように緻密に設定を練り上げました。

面接を練習してからは次こそは余裕だ!と息巻いていたのですが…

結果は…見事に撃沈!!!

理由はやはり吃音症にありました。

元気のない学生はいらない

吃音症者がもっとも吃る単語ランキングを開催するとぶっちぎりで一位になるのは自分の名字名前ですよね。

そんな僕ですが、面接で一番最初にすることは自己紹介です。

自己紹介ですからもちろん自分の名前を言います。

面接での自己紹介の緊張はもう何よりも緊張します。

もう初告白や初セッ○スなどとは比べ物にならないくらい緊張します。

そんな状態ですから、どうしても発声が弱々しくなってしまいます。

弱々しい僕の姿を見て面接官は「この子嘘付いてるな…」「この子の言っていること本当かな…」「あまりにも元気なさすぎ、おどおどしすぎじゃないか…?」「入社してから使えるのだろうか」などなど、感じることでしょう。

実際たくさんの企業の入社説明会で求める人物像は?という質問をしましたが、必ず「元気がある学生」という回答が返ってきました。

新卒採用はポテンシャル採用なので、入社後学生がどのように活躍しているかという姿が想像できないと採用されることはありません。

発言した内容・受け答え以前におどおど自信なさげにしていたことで、不採用に次ぐ不採用でした。

面接中に自己紹介でおどおどしてしまったということを引きずって、空元気を出すことが難しかったです。

ひきにく
ひきにく

嘘ついてたのももちろんありますよ

結果嘘で塗り固めたESを提出した企業は全て不採用になりました。

吃音のことをESに書く

こうなれば吃音のことを隠さず、ありのままの自分を伝えるしかないと考えた僕は、ES・履歴書の内容を一新し面接に挑みました。

自己PR欄には以下のようなことを書きました。

私は吃音症という障害を抱えています。吃音症とは頭に浮かんでいる言葉が喉につっかえ離せなくなってしまう障害です。吃音症を恥じて、人に対する積極性を年々失いつつありました。このままでは社会に出た時に通用しないと感じたので、接客のアルバイトをすることにしました。初めは「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」といった簡単な言葉すら上手く言葉に出せず恥ずかしい、格好悪いと自己嫌悪に陥りましたが、吃音症を改善したい。という強い思いから働き続けることで徐々に吃ることなく発言することができるようになりました。このことから〜

と長いですがこんな感じのことをESに書き面接に挑みました。

吃音症という問題点→改善するには?→対策→そこから学んだこと。と課題解決をしたそれっぽい自己PRが作れるので、吃音症を自己PRにすることは意外とおすすめです。

また嘘をつくことをやめ書くことがなくなったのでこちらの本を参考にESを作り直しました。

学生時代PRできることをしてこなかった学生は必読です。

しかし吃音症を告白したことで、嫌なことを言われることもありました。

障害持ってるってことは他に秀でた所があるんだよね?

今でも忘れられないのはある企業の面接官が言った「障害をもってるってことは他に秀でた所があるんだよね?」という言葉です。

初め面接でその言葉を言われたとき「え…?」と数秒固まってしまって、「いやそういう人って他に何か才能がありがちじゃん?」とよくわからない自論を展開されました。

なので「バンドをしてるんで作曲をしたりします」と答えましたが、面接官は苦い顔をしていました。

案の定その企業は不採用となりました。

圧迫面接というわけでもなく暖かい雰囲気の面接だったので驚いてしまいました。

ひきにく
ひきにく

悔しいですね

吃音症のことを話しても結局不採用

吃音症を自己PRにして臨んだ面接も結局は不採用が多かったです。

というより内定もらった所以外、全て不採用です。

しかし吃音症で不採用にされるのであればESの段階で不採用になるはずですので、僕が駄目だったのか…

ひきにく
ひきにく

悲しいなあ…

しかし吃音症であるということを自己PRでカミングアウトすることで、緊張して吃ることは仕方のないことだ、と自分自身で思えたため以前よりは大分リラックスして面接に臨めました。

やっと手にした内定…しかし

吃音症を武器に面接を続けとうとう内定がでました。

その企業は吃音症であるということを伝えても嫌な顔1つせず、受け入れてくれました。

就活に疲れたことと、良さげな会社、良さげな面接官だったこともありそこに入社することに決めました。

やったね!!!

これから頑張るぞ!と気合を入れたものの1年半で退職しています。

その辺はまた社会人編で…

吃音症をカミングアウトするかどうかは難しい。

吃音症をカミングアウトすることはかなり悩みますし、簡単に決められることではありません。

吃音症を理由に不採用になる可能性ももちろんあるでしょうし、本気で行きたい会社を吃音症なんかで不採用にされたらたまったもんじゃありません。

かといって吃音症を隠して堂々と面接に臨めるかというとやはり難しいのでは?とも思います。

だって自分の名前言えないですもん!言うときは死ぬほど緊張しますし、変な身振り手振りもしちゃいますもん。

吃音症であるといういことを面接官が知らないと、(なんだこの学生は…?)と思われるでしょうしね…。

そのハンデを背負って他の学生と闘わなくてはいけません。

なので僕は面接の段階で吃音症であるということを伝えた方が良いと思います。

その方がリラックスして話せましたし、唯一内定が出ました。

吃音症のせいでESを落とされた場合、面接に行く手間が省けたとポジティブに捉えましょう。

吃音症の学生がどのように就活を受けたかというありがたい動画があるのでこちらも是非チェックしておきましょう。

バリバラ 吃音の悩み NHK動画

僕も今無職なのでまた転職活動中です。

面接…嫌だなあ…。

皆様頑張りましょう!!!

 

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